産地直送の食材を使った定食メーンの飲食店「都電テーブル」(豊島区東池袋2、TEL 03-6914-0410)が東池袋に4月4日、プレオープンした。
同店は、空き家活用の支援やプロデュースなどを行う「都電家守舎」(豊島区)が初めて手掛ける飲食店。店舗面積は25坪。席数はテーブル席42席と、小上がり約10席。
「まちのもう一つの食卓」がコンセプトの同店。同社のキーコンセプト「まちに人を採用すること」と「暮らしの舞台を作っていくこと」を主軸に、子育て世代の女性たちがライフサイクルの中で気軽に働くことのできる空間づくりを行い、生産者の分かる厳選した食材を用いた安心して子どもと利用できる飲食店を作ることで、雇用促進と豊島区定着率の増加を目指す。
「きっかけは、昨年末ごろに急きょテナントに空きが出ることになったこと。豊島区にはこの場所と同様に、事務所の2階部分の空き家が非常に多い。事務所としてニーズの低い場所も、飲食店ならば喜ぶ人が多いのではないかと思った」と話す同社社長の青木純さん。内装にはあえて費用をかけず、以前のオフィスの内装を活用することで今後の展開におけるプロトタイプになるように心掛けた。
提供する料理に使用する食材のほとんどは、産地直送・無添加が強みの「こだわり商店」(新宿区)から仕入れる。同店のスタッフは、実家が飲食店を営んでいる人、飲食店に携わっていた人など、飲食店との縁が深い。
「おいしさと居心地の良さを感じてほしい。家で食事をするような感覚で、いつでも気軽に足を運んでもらえれば」と青木さん。
同店では今後、ワークショップなども定期的に開催。今後は都電沿線を中心に店舗を展開する予定という。