サンシャイン水族館(豊島区東池袋3)で現在、水深数100メートルに生息する深海生物をテーマにした企画展示「ゾクゾク深海生物」を行っている。
「ダイオウグソクムシ」や「オオグソクムシ」、デリケートで長期飼育が難しいため水族館で見られるのは珍しいという「メンダコ」、泳ぎが不得意でめったに動かないという魚「ミドリフサアンコウ」、ヤドカリの仲間で「食べるとおいしい」という「オオコシオリエビ」など、深海生物採集で捕獲した生き物や、深海に生息する生き物を紹介する同企画。
同館スタッフによると、深海生物は生息水温が10℃ほどのため、海水の表面水温が下がる冬にしか採集できない上、水圧の違いから飼育展示できない種類が多くいるという。同館では毎年冬に深海生物採集を行っており、昨年12月と今年1月にも実施。スタッフによる深海生物採集の様子を収めた動画も配信している。
会場ではこのほか、深海生物に直接触れられる「深海生物ゾクゾクタッチ」、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の装置やミニカップラーメンを使い水圧について学べる「水圧実験」などを展開する。
館内の「カナロアカフェ」では、深海生物をイメージした「グソクムシケーキ」「リュウグウノツカイケーキ」を販売するほか、深海生物を具材に使った「深海汁」を2月11日・12日、3月4日・5日に数量限定で販売する。
「ショップ アクアポケット」では深海生物グッズ特集として、同館オリジナルの「ダイオウグソクムシスリッパ」やメンダコの巨大ぬいぐるみなどを用意する。
3月3日には、「オオグソクムシの謎 深海生物の『心』と『個性』に迫る!」著者でダンゴムシやオオグソクムシなどの研究者として知られる信州大学助教の森山徹さんトークや、深海生物料理を振る舞う事前応募制のイベントを開催する。
営業時間は10時~18時。入場料は、大人(高校生以上)=2,000円、子ども(小・中学生)=1,000円、幼児(4歳以上)=700円、シニア(65歳以上)=1,700円。3月5日まで。