池袋のサンシャイン水族館(豊島区東池袋3)で5月31日、ケープペンギンの赤ちゃんが誕生した。
昨年7月にリニューアルした屋外エリア「マリンガーデン」に新設した「草原のペンギン」水槽で初めて誕生した赤ちゃん。
「草原のペンギン」水槽は、野生のケープペンギンがすむ南アフリカ・ケープタウンの砂浜と草原を再現している。えさやりパフォーマンス「ペンギン・フィーディングタイム」では、ケープペンギンの歩く姿を近くから見ることができ、ケープペンギンの子育てや成長過程についての解説も行う。
「草原のペンギン」水槽の岩場部分には巣穴を7つ設置しており、穴の奥でケープペンギンが休んだり、子育てをしたりするスペースを作っているという。
赤ちゃんは、2012年にサンシャイン水族館で行った「ペンギンNo.1グランプリ」で1位を獲得した「イケメンペンギン」というオスの「みぃ」と、メスの「緑オレンジ」の間に誕生した。
卵はオスとメスが交代で温め、約40日でふ化する。ヒナは小さな体ながら大きな声で親にえさをねだり、日に日に大きく成長し、1週間ほどで少しずつ目が開きはじめ、生後30日もすると体重は1キロを超える。生後70日頃には親とほとんど変わらない大きさに成長するが、ケープペンギンの特徴である顔や胸の白黒模様がなく、頭から背中にかけて灰色をしている、「亜成鳥(あせいちょう)」と呼ばれる状態になるという。
ふ化した翌日の体重は96グラムで、現在は巣穴で暮らしているためヒナの様子を見るのは難しいが、いずれ赤ちゃんがひょっこり顔を出すという。ケープペンギンの赤ちゃんの様子は、飼育スタッフがつづるサンシャイン水族館スタッフブログで報告する。
サンシャイン水族館の営業時間は、夏季=10時~20時。入場料は、大人=2,200円、子ども(小・中学生)=1,200円、幼児=700円。