ドワンゴ(中央区)のサテライトスタジオ・イベントスペース「ハレスタ」が11月1日、「Hareza池袋」(豊島区東池袋1)内の「東京建物Brillia HALL」にオープンした。
ドワンゴが運営する「niconico」が目指していた「リアルとバーチャルの融合」をテーマに、「国際アート・カルチャー都市」池袋から日本のポップカルチャーを世界へ発信する「リアルプラットフォームスタジオ」として開業した。
スタジオ技術・演出面で蓄積された制作ノウハウを集約し、最新鋭の技術とインターネットを駆使したバーチャルキャラクターによるライブパフォーマンスやアニメ・ゲーム関連のステージイベントなど、幅広いコンテンツを発信していくという。
同社は、2011年夏のオープン以降8年にわたりさまざまな生放送やイベントを開催していた六本木の「nicofarre(ニコファーレ)」や、2014年に原宿から池袋P`PARCOに移転し、カフェやイベントスペース、サテライトスタジオなどを展開していた「ニコニコ本社」を今年7月に営業終了しており、同施設にコンテンツ発信拠点を集約した。
技術面では、バーチャルキャラクターの出演の際に、遠隔からのリアルタイムモーションキャプチャーをスタジオへ反映することができ、生放送のほか、高精細LEDを駆使したリアル空間でのアニメ・バーチャルキャラクターの世界観を表現する演出などが可能となった。
配信では、「マルチプラットフォーム配信形式」を採用しており、niconicoに限らず他社配信プラットフォームとIP(権利者)を結び付け、ユーザーのニーズに合ったライブストリーミング配信を提供する。
観覧エリアのキャパは約70人~100人。「365日アイドルに会える」を標榜し、女性ファンが多いという2.5次元俳優や新人アイドル、声優からアーティストなど、さまざまな出演者に会える場として幅広い出演者プログラムを連日編成するという。
スタジオ内部や外部の壁面には、大型LEDパネル「ハレスタLEDビジョン」を設置。ニコニコ生放送やコメント、広告などの映像を映し出す。隣接するパークプラザや正面に位置する中池袋公園で行われるイベントと連動した放送も同時に行うこともできる。
11月2日10時45分からは、「ハレスタ・オープニングセレモニー」を実施。同2日・3日には、声優、2.5次元俳優、アイドル、VTuber、ダンスグループ、アーティストなどが出演する「ハレスタオープニング記念イベント~池袋の新スタジオに池メン晴れオトコ大集合!!~」も予定する。
営業時間は9時~22時。