「北斎展[HOKUSAI]~北斎が見た東京~」が12月27日、西武池袋本店(豊島区南池袋1)で始まる。
浮世絵師・葛飾北斎が、日本各地からの富士山を描いた「冨嶽三十六景」。最新のデジタル・リマスタリング技術で180年前の色彩を追求し、再創造した「冨嶽三十六景」全46作品を展示。リ・クリエイト(複製画)だからこそできる展示方法・内容により、北斎と「冨嶽三十六景」の謎と技に迫るという。
展示では、経年による劣化で失われた微妙なぼかし表現やベロ藍(プルシアンブルー)の鮮やかさを再現。現代の「ちかめ」(顔を近づけて細部を虫眼鏡的に見る古来の版画や浮世絵の鑑賞法)を実現し、デジタル技術で拡大したからこそ見えてくる画師や彫師の細部へのこだわりや仕掛けを鑑賞できるという。
冨嶽三十六景の中から、現在の東京都内で描かれた17点について、どこからその富士山が描かれたのかも解説。浮世絵の制作過程や道具も展示・解説するほか、北斎の作品をモチーフに使ったポスターやポストカードなど、関連グッズも販売する。
開催時間は10時~21時(日曜・祝日と1月1日~3日は20時、12月31日は19時、最終日は16時閉場)。入場料は一般=500円、大学・高校生=300円、中学生以下無料。1月6日まで。