池袋パルコ(豊島区東池袋1)は4月3日、Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo(アマゾンエコー)」を活用した「音声案内サービス」を開始した。
パルコは2017年11月に、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)」向け音声対話アプリケーションとして、商業施設の案内に特化した「PARCOスキル」を開発。同スキルを搭載した「Amazon Echo」とタブレット端末を組み合わせることで、今回独自の音声案内サービスを提供する。
客は「Amazon Echo」に話し掛けると、池袋PARCOのショップ、レストラン、取扱商品に関する情報や、周辺施設の情報について音声で検索することができる。同店のインフォメーションカウンターで日々集計を行っている問い合わせ記録の中で、よくある質問を中心に600種類を超えるバリエーションの質問に応答可能という。
端末が小型である特性を生かし、案内のニーズが想定される複数箇所(10カ所)に設置することで、これまで案内が行き届かなかった場所でも、気軽に問い合わせできる接客環境の実現を目指す。
パルコは「独自の先行的ICT活用」を中期経営計画の事業戦略の柱の一つとして掲げており、店舗でのデジタル環境を整備することで新たな消費体験の提供を推進。その一環として全国のPARCO館内でさまざまなロボットを活用した案内の実証実験を実施してきた。
2017年には、東京都産業技術研究センターとの共同事業として、08ワークス及び日本ユニシスと共同で、商業施設・小売店等での業務に特化したロボット「Siriusbot(シリウスボット)」を新規開発し10月に池袋PARCOで、11月にPARCO_ya上野で実証実験として実際に来店した客へ館内の案内サービスを提供した。