「トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)」(豊島区南長崎3)が11月3日、南長崎トキワ荘通りにオープンした。
豊島区が、昭和の歴史・文化を次世代に継承し、地域の活性化につなげることを目的に開いた同施設。戦後復興期以降に現れた複数の店舗で構成する低層の商業施設「戦後マーケット」の「味楽百貨店」の建物を整備して開いた。
施設では、郷土史家・矢島勝昭さんによる昭和の風景画の紹介する展示室や、1965(昭和40)年ごろのアパートの6畳一間を再現した展示室を設置。
現在、1階では「これも学習マンガだ!展~私たちをとりまくセカイとミライ~」を、2階では特別企画展「タイムトリップ 豊島区の90年」を開催している。「タイムトリップ 豊島区の90年」では、昭和・平成の時期に撮影された写真と現在の写真を比較展示し、豊島区関連年表と併せて90年間を振り返る。ジオラマ作家・山本高樹さんによるジオラマ作品「人世横丁」「神田川周辺」も展示する。
完成記念式典に登壇した高野之夫豊島区長は「長年、地域の方々から愛された『味楽百貨店』のように、当館も地域の皆さまから愛されるよう、職員スタッフ一同、全力で取り組んでいく」と話した。
開館時間は10時~18時。休館日は月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間。入館無料。