東武百貨店池袋本店(豊島区西池袋1)本館6階に3月15日、家具・日用品チェーン大手の「ニトリ」がオープンした。
売り場面積は約3700平方メートル(約1100坪)で、駅から直結する東武池袋への出店。ニトリホールディングス(札幌市)の似鳥昭雄会長は「都内大型ターミナル百貨店の中で一番面積が広く、初のワンフロアショップ。都内の旗艦店という位置づけで、モデルとなっていく店舗」と話す。
2年前に銀座プランタンに店を出店して以来、ニトリはデパートに合わせた商品開発を続けてきており、同店でもデパートに合わせた中価格帯の商品をそろえるという。
コーディネートを意識したファッショナブルな商品を中心に、季節ごとのライフスタイルを提案するビジュアル・プレゼンテーションを強化。電車で来店する客の利便性向上のため、商品配送専門カウンターを設置した。
販売ラインアップは、ベッド、洋服・整理タンス、リビング家具、キッチン・ダイニング家具、ホームオーディオTVボード、季節用品、ダイニング用品、キッチン用品、インテリア小物、フラワー・ガーデニング用品、照明器具、バス・トイレ用品、収納用具、洗濯・清掃用品、寝具・寝装品、カーテン、座椅子・クッション、カーペット・敷物など。
ニトリは、これまで郊外のロードサイド大型店を中心に出店をしてきたが、昨年12月に新宿「タカシマヤタイムズスクエア」に店をオープンするなど都内百貨店への出店が続いており、都市部への出店を積極的に進めている。
東武池袋店は都内では38店舗目、23区内では23店舗目で、同日アトレ目黒店、マロニエゲート銀座店もオープンした。
新宿タカシマヤタイムズスクエア店では、オープン以来タカシマヤタイムズスクエア全体で12パーセントの客増で、若い客が増えているという。似鳥会長は「デパートは40~60代の客層が中心かと思うが、ニトリは30代が一番多く、次いで20代、40代となっている。若い層を呼び込むと同時に、デパートの客層も従来通り来ていただくなど、相乗効果が期待できる。郊外の出店が多いニトリは車での来店層が多いが、都内では電車で移動し来店する客層が多く、従来とは違う新しい客層を期待している」と話す。
営業時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで)。