複合エリア「ニシイケバレイ」(豊島区西池袋5)が、西池袋に開業して1カ月が過ぎた。
「ニシイケバレイ」は、飲食店やシェアスペース、シェアアトリエなど、さまざまな空間・サービスが集積する複合エリア。「共創」の考えの下に、「完成された、商業施設」としてではなく、「余白を楽しむ、まちの家」として深野商事(豊島区)がエリアリノベーションを進めている。
中心となる施設は、築70年以上の木造平屋をリノベーションした「Kitchen(キッチン)」と「Chanoma(チャノマ)」。2つエリアの工事完了に伴い、開業する運びとなった。
「Kitchen」にオープンしている「森小屋トリイ」は、「体に優しい家庭料理」などを楽しめる飲食店。固定メニューはなく、日替わりメニューを1,400円~1,600円前後で提供している。今後はテークアウトも予定しており、総菜を販売する予定。
「Chanoma」は、ワークショップなどを開催できるシェアスペース。新型コロナウイルスの影響で開業から現在までワークショップの開催を控えているが、10月以降は茶道やヨガなど、座敷ならではの環境が活きる教室やワークショップの開催を目指している。
今後については、「シェアアトリエやジムなどを用途とするリノベーション計画も予定しているが、あえて明確な決定はしていない」という。理由としては「時には、街で暮らす人の憩いの場として、時には働く人の挑戦の場として、また時には旅する人をもてなす場として、その表情を変える『まちの家』であり、多様な人々が参加できるこの余白にこそ、ニシイケバレイの価値があると考えるから」だという。
同施設担当者は「西池袋のビル群の下、さまざまな支流が合流する『谷』のような『ニシイケバレイ』。社交場であり、社会実験の場でありと、さまざまな化学反応を起こし続けるエリアを目指している。現在進行形でエリアリノベーションを進めているので、これからもニシイケバレイの変化にぜひご注目いただければ」とアピールする。
営業時間やイベント情報、リノベーションの様子などは「ニシイケバレイ」のフェイスブックアカウントで確認できる。