豊島区が2月1日、公式ホームページ内に「すずらんスマイルプロジェクト」専用ページをオープンした。
「すずらんスマイルプロジェクト」は、コロナ禍で顕在化した10代から20代の若年女性の貧困や虐待、自殺などの諸問題への取り組みを推進するため、昨年1月29日に発足した全庁横断のプロジェクトチーム。
プロジェクトの発足当初は女性管理職が中心だったが、昨年夏から当事者に年齢層が近い若手女性職員を中心とする有志の12人(11課)も参加。サイトや、街中のスポットに置く相談カードの作成を行ってきた。
支援サイトや相談カードの作成にあたり最も力を入れたのは、「若い女性の視点に立って作成すること」だったという。行政的な堅苦しい文章表現を避け、分かりやすく柔らかい表現も採用。積極的な情報発信を通じて民間の支援団体や他自治体とも連携し、「一人でも多くの若年女性に寄り添い、ともに考えていくことを目指している」という。
ページでは、相談先の案内や、豊島区の支援情報の掲載、支援団体の案内などを展開。「家族とうまくいかない」「生活に困っている」など具体的な内容から相談窓口につながるようにし、当事者だけでなく、友人など周りの人々や民間支援団体も活用できるよう、区の支援情報やイベントを紹介する掲示版なども掲載している。
プロジェクトのメンバーは、「困っていることや悩んでいることがあるけれども、『役所に相談するのはハードルが高い』『こんなこと役所に相談してもいいのだろうか』と不安に思っている人がサイトを見て『ちょっと話してみようかな』と思ってくれたら、とてもうれしい。1人でも多くの人の『もやもや』を『スマイル』に変えられるように今後も工夫しながら情報発信を続けていく」とコメントしている。