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リブロ池袋本店、閉店まで1カ月切る 「思い出」振り返る企画続々

「本棚から見る、リブロ池袋本店の40年」フェアの様子

「本棚から見る、リブロ池袋本店の40年」フェアの様子

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 書店チェーンのリブロ(豊島区東池袋4)は、リブロ池袋本店(豊島区南池袋1、TEL 03-5949-2910)を7月20日の営業をもって閉店することを明らかにした。同店が入居する西武池袋店との契約満了のため。閉店まで1カ月を切った同店では、これまでの歴史を振り返るフェアや企画が続々と行われている。

「ぽえむ・ぱろうる」の様子

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 書籍館1階壁面、独自の視点から現代を読みとくことをコンセプトとした常設コーナー「カルトグラフィア」では、「本棚から見る、リブロ池袋本店の40年」と題した企画展を開催。同店の前身「西武ブックセンター」がオープンした1975(昭和50)年から2015年までの40年間を、パネル展示で振り返るとともに、その年代を代表する書籍をそろえた。

 同コーナー右手の特設会場では「堤清二/辻井喬 パネル展」も開催。同店の創業に大きく貢献をした堤さんの写真パネルを展示するとともに、生原稿やノート、実際に使用していた文房具などを展示する。

 書籍館2階の特設会場では「ひと月限りの<ぽえむ・ぱろうる>」を展開。「ぽえむ・ぱろうる」は創業から2006年4月まで、同店内で営業していた詩をメーンとする書店。同コーナーでは当時の雰囲気を再現し、詩集やミニコミ誌、希少な古書やサイン本を用意する。

 書籍館と別館をつなぐ通路には、2009年の改装以降に開催された607回のイベントを時系列順に紹介したパネルを展示。

 そのほか、別館地下1階のAゾーン内特設会場では「40年間ありがとう!リブロ池袋本店歴代スタッフが選ぶ、今も心に残るこの一冊」と題したフェアも。現役のスタッフをはじめ、過去に同店で勤務をしていたスタッフらが同店の思い出をつづったポップとともに、一押しの本を紹介する。同ゾーン入り口の柱には、江口寿史さんや吾妻ひでおさんをはじめとした、同店の閉店を惜しむ多数の作家や漫画家からの直筆メッセージが寄せられている。

 「お客さまからも閉店を惜しむ声がスタッフに宛てて届いたりと、うれしい限り。残り短い期間ではあるが、他とは違う特徴のある本屋、リブロ池袋本店にぜひ足を運んでもらいたい。思い出代わりに、書籍を購入してもらえれば」と辻山さん。現在、同社では池袋地域を中心に移転先を探しているという。

 営業時間は10時~22時(7月1日より~21時)。

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