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池袋の名画座「新文芸坐」に日本映画批評家大賞 第30回、特別賞に輝く

「新文芸坐」スタッフ

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 池袋の名画座「新文芸坐(ざ)」(豊島区東池袋1)が5月31日、第30回日本映画批評家大賞で特別賞を受賞した。

旧・文芸坐 外観

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 低料金2本立てでさまざまなプログラムや映画監督や俳優によるトークショー、オールナイト上映などを実施する名画座として60年余りの歴史がある同館。特別賞は、長年にわたり日本映画界に貢献してきた個人や団体に贈られる。

 1956(昭和31)年に池袋駅東口の映画館「人世坐」の姉妹館として「文芸坐」が開館。当初は松竹洋画系の封切館だったが、人世坐の閉館後に名画座に転向。併設していた映画書籍の店と共に映画ファンに親しまれてきたが、建物の老朽化などを理由に1997(平成9)年に閉館。2000(平成12)年12月12日、跡地に再建されたマルハン池袋ビル内に「新文芸坐」として再オープンした。

 新文芸坐マネジャーの関口芳雄さんは受賞に当たり、「3度目となる緊急事態宣言を受け、都内のシネコンは軒並み休業となりました。ミニシアターや名画座は休業要請の対象外であったものの、新作の延期や動員の減少などにより依然厳しい状況が続いています。そんな中、私たちが営業を続けるのは『映画はスクリーンで観るもの』『生きるために映画が必要』という映画ファンのお客様にとって、名画座やミニシアターは最後の砦(とりで)であり、私たちがコロナで果たすべき役割だという考えからです。感染防止対策を万全にしながら、お客様一人ひとりの期待に応え、今後も数少ない名画座の一つとして日本映画界に貢献していきたいと思います(原文ママ)」とコメントを寄せた。

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