手塚治虫さんらが住んだ「トキワ荘」ガイドブック-地元商店街が発行

ガイドブック「トキワ荘通り VOL.1」表紙

ガイドブック「トキワ荘通り VOL.1」表紙

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 目白通り二又商店会と南長崎ニコニコ商店街(豊島区南長崎3)は8月、ガイドブック「トキワ荘通り VOL.1」を発刊する。

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 トキワ荘通りとして親しまれている目白通り二又商店会と南長崎ニコニコ商店街について詳しく解説する同書。商店街の昔の姿がわかる写真や、トキワ荘やトキワ荘にゆかりのある場所を紹介するほか、現代の漫画家10人が「漫画道」について思いを語る。

 トキワ荘記念碑が昨年4月に完成したのをきっかけに冊子制作の構想が持ち上がった。取材や資料収集などは商店街が、編集とデザインは地元のライターが担当し、思いを寄せた漫画家も無償で制作に協力。発行費用は豊島区による商店街振興販売促進事業の補助金を活用した。

 トキワ荘は手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄さんら、著名な漫画家が数多く住んでいたアパート。藤子さんの自伝的漫画作品「まんが道」で有名になった。同書が紹介する「トキワ荘通り」はトキワ荘があった付近の二つの商店街から成る。

 商店会の冊子担当者は「トキワ荘が現存しない今、トキワ荘の漫画家たちが当時どのような暮らしをしていたかを感じたいと訪れる人の手助けになれるよう力を入れた」と話す。「トキワ荘のためならと、熱い気持ちの人がたくさんいるのを改めて感じ、身の引き締まる思い。すごくにぎやかだった『町や商店街とトキワ荘の文化』のルネッサンス、コミュニティーが復活すれば」と今後へ期待を寄せる。

 8月7日に開催するイベント「マンガの聖地まつり」、「第32回子育て地蔵まつり」で無料配布を始めるほか、両商店街の各店舗にも置く。発行部数は非公開。

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