テークアウト・宅配専門ラーメン店「麺屋 宅二郎」（豊島区池袋本町2）が4月24日、池袋にオープンした。

「麺屋 宅二郎 池袋本店」外観

　店頭での販売か出前（ウーバーイーツ）でのみ営業する同店。店員も極力接触が起こらないように配慮し、手洗い・マスクの着用・消毒の衛生管理を徹底。5月1日には、御茶ノ水駅前店もオープンした。

　店主の吉岡宏純さんは「新型コロナウイルスの影響により、飲食店の営業や、外出の自粛が余儀なくされている中、より安全に、おいしいラーメンをたくさんの人に届けるために何ができるかを考え、お客さまが『人と触れる機会がなく』『自宅でおいしいラーメンを食べる』ことができるような店をとオープンした」と話す。

　「オープンに当たり、伸びづらい麺と、時間がたってもおいしいスープを開発した。大量の豚肉・背ガラ・ゲンコツ・背脂を炊き込み、豚のうま味を重ね深みのある味に仕上げたスープは自家製麺との相性が抜群。チャーシューはトロトロに煮込んで特製のタレで深く味付けしているのが特徴」とも。

　メニューの価格は、「豚ラーメン（チャーシュー2枚）」ミニ（125グラム）・並盛（250グラム）＝以上780円、大盛り（375グラム）＝880円、「豚『マシ』ラーメン（チャーシュー5枚）」ミニ・並盛＝以上980円、大盛り＝1,080円、「豚『マシマシ』ラーメン（チャーシュー7枚）」ミニ・並盛＝以上1,080円、大盛り＝1,180円。

　にんにく、野菜、背脂、味の濃さなどを無料でカスタマイズができ、野菜は少なめ（150グラム）から野菜マシマシ（600グラム）まで調整可能。チャーシュー1枚追加、細切れ豚肉（50グラム）、麺追加（125グラム）も各100円で用意する。

　丼・鍋持参で50円割引となり、ゆでる前の生麺での販売も実施。ラーメン1杯にマスク1枚を付けて配送するキャンペーンも展開している。

　吉岡さんは「毎日100杯を上回る注文を頂いている。リピーターも多く、鍋を片手にご家族分まとめてテークアウトされる人もいらっしゃる。コロナ対策でオープンした店であるが、当面は店舗拡大に務める。一人でも多くの人の自発的な外出自粛のきっかけになればと考えている」と話す。

　「コロナ収束後の店の営業などは未定。お客さまの声次第で宅二郎を続けることはあるかもしれないが、元々やりたかった『実際の店でお客さまの笑顔を見ながら、至高のラーメンを提供すること』にも取り組みたい。別のブランドを立ち上げて経営することも検討している」とも。

　月曜・金曜・日曜（11時～20時）・水曜（11時～16時）が宅配（ウーバーイーツ）のみ、火曜・木曜・土曜（11時～20時）はテークアウトのみの営業。